見積もりを依頼

アマゾンと小売向けに米国で卸売商品を仕入れる方法

更新日

既存ブランドの米国の卸売仕入れ先を見つけ、正しい仕入れ先から購入したことを証明し、在庫を販売できる状態にするための実践ガイドです。

卸売仕入れは、自社製品を開発せずに米国で販売を始める最もシンプルな方法です。正規のブランド品をまとめて購入し、アマゾン、自社ストア、または小売業者に再販します。

難しいのは、在庫を売ってくれる相手を見つけることではありません。ブランドを販売する正式な権限を持ち、インボイスがマーケットプレイスの審査に耐え、利益を出せる取引条件を提示してくれる米国の卸売仕入れ先を見つけることです。このガイドでは、そうした確認を一つずつ説明し、商品が届いた後の流れも取り上げます。

卸売仕入れのしくみ

卸売のモデルでは、ブランドはすでに存在します。製品、パッケージ、ラベルを変えることはありません。お客様の仕事は、卸売価格で仕入れ、在庫を効率よく動かし、ブランドのルールの範囲内で販売することです。

この点で、卸売仕入れは自社ブランドづくりとは異なります。自社の仕様で作った商品を自社の名前で販売したい場合は、ガイド米国のプライベートブランド製造メーカーの探し方をお読みください。2つのモデルは並行して進められますが、サプライヤー探し、書類、リスクは同じではありません。

卸売仕入れが向いているのは、次のような場合です。

  • 自社製品に投資する前に、カテゴリーの需要を試したい。
  • すでに運営しているストアやカタログに、よく知られたブランドを加えたい。
  • 既存ブランドが検索需要を集めているカテゴリーで、アマゾンに出品したい。
  • 見覚えのあるブランドを求める米国の小売業者やその他の企業に商品を供給したい。

米国の卸売サプライヤーの種類

価格表を持つ会社がすべて同じ種類のサプライヤーとは限りません。サプライヤーが流通経路のどこに位置するかによって、価格、最低条件、そして何より、在庫の出所を証明する必要があるときのインボイスの価値が変わります。

米国の卸売サプライヤーの種類の比較
サプライヤーの種類概要正規性の強さ注意点
ブランドとの直接取引ブランドの所有者やメーカーが直接販売する最も強い:仕入れ先がブランドそのもの高めの最低条件、申請手続き、再販業者向けのルールとMAP
正規ディストリビューターブランドが再販業者への販売を任命した会社強い(任命を確認できる場合)正規であることの証明を求める。マーケットプレイスでの販売を制限するブランドもある
一般の卸売業者さまざまな仕入れ先から購入し、まとめて再販する業者まちまち:どこから仕入れているかによる供給経路が不明確。インボイスがマーケットプレイスの承認の根拠にならない場合がある
在庫処分品・廃番品過剰在庫、返品、廃番、パッケージ変更品のロットほとんどの場合弱い状態がまちまち、期限が短い、正規性がない。慎重に利用する

役に立つ習慣:サプライヤーがブランドそのものでない場合は、必ずどこから仕入れているかを尋ねてください。本当の正規ディストリビューターなら、たいていはっきり答えて裏付けを示せます。あいまいな答えも、それ自体がひとつの情報です。

図1 販路に合ったサプライヤーは
既存ブランドを再販したい まず、どこで販売するかから考える。
  • アマゾン(出品制限のあるブランドやカテゴリー)
    • ブランドとの直接取引か正規ディストリビューター
    • 供給経路がわかるインボイス
    • 購入前に承認のルールを確認
  • 自社ストアや米国の小売業者
    • ブランドとの直接取引か正規ディストリビューター
    • MAPと再販業者向けポリシーを確認
    • マーケットプレイスでの制限を尋ねる
  • 在庫処分やディスカウントの販路
    • 在庫処分品も慎重にならば可
    • 状態と期限を検品する
    • 出品制限の承認には使わない

正規の販売元かを確認する方法

卸売仕入れで最も重要な確認は、正規の販売元かどうかです。偽造品や横流し品、ブランドからの苦情、マーケットプレイスのアカウントが問題視されることから身を守れます。最初の発注の前に、次の手順を順に進めてください。

  1. ブランドから始める。多くのブランドはディストリビューターの一覧や、卸売向けのページ・窓口を設けています。自社の販路で再販業者に販売する権限を持つのは誰か、ブランドに直接尋ねてください。
  2. 正規販売の証明書を求める。サプライヤーがディストリビューターであれば、関係を確認できるブランドからの証明書や契約書を求めます。マーケットプレイスでの販売が対象に含まれているかも確認してください。
  3. 事業そのものを確認する。実在する住所、つながる電話番号、事業を行う州で照会できる事業登録、取引実績を確認します。他のバイヤーからの紹介も役立ちます。
  4. 市場価格と比べる。正規の仕入れ先の価格を大きく下回る場合には、たいてい理由があり、その理由がお客様にとって良いものであることはまれです。
  5. インボイスの見本を求める。サプライヤーの正式名称と住所、お客様の事業者名、商品の説明、数量、日付が記載されているかを確認します。マーケットプレイスの審査ではこの形式が必要になります。
  6. 小さく始める。大量に発注する前に、十分に検品できる規模の最初の発注をします。

あるブランドを「購入できる」ことと、すべての販路で「再販が認められている」ことは同じではありません。再販業者には販売しても、マーケットプレイスでの販売は制限しているブランドもあります。購入前に書面で確認してください。

卸売サプライヤーに求めるもの

サプライヤーへの最初の連絡は具体的にしてください。自社の事業を紹介し、希望するブランドと商品、販路、現実的な初回の数量を伝えます。そのうえで、下の書類と条件を求めてください。

卸売サプライヤーに求める書類と条件
求めるもの重要な理由確認すること
価格表利益の計算はここから始まる数量割引、ケース入数、価格に含まれるもの
MOQとケース入数初回の発注規模と必要な資金が決まる複数のSKUを組み合わせて最低数量を満たせるか
インボイスマーケットプレイスや監査向けの購入証明サプライヤーの情報、お客様の事業者名、商品、日付
正規販売の証明書サプライヤーがお客様にブランドを販売できることを示すブランドが発行し、お客様の販路が対象に含まれるか
MAPポリシー広告できる最低価格が制限されるどの販路に適用され、どう運用されているか
取引条件とリードタイム資金繰りと在庫計画に影響する支払条件、送料、破損品の返品

あわせて、商品の出荷形態(カートンかパレットか)、出荷元、外部の倉庫に納品できるかも尋ねてください。卸売の発注の多くは、バイヤー自身の住所ではなく、サプライヤーから受け入れパートナーに直接届きます。

食品、サプリメント、化粧品などの規制対象の商品については、消費期限や賞味期限、ロットコード、保管条件を尋ねてください。米国内での仕入れでも米国の表示や製品の規則がなくなるわけではなく、マーケットプレイスは独自の期限要件を設けていることがよくあります。

再販売証明書と売上税

米国では、売上税(セールスタックス)は最終消費者への販売に課されます。再販目的で商品を購入する場合、通常はサプライヤーに再販売証明書(resale certificate)を提出し、卸売での購入に売上税がかからないようにします。

知っておくべき点を一般的な形でまとめます。

  • 売上税は州ごとに定められ、書式や規則は州によって異なります。
  • 再販売証明書は通常、売上税の登録や許可証にひもづいています。それが必要か、どこで必要かは、どこで販売し、どこで商品を保管するかによって決まります。
  • 有効な証明書がなければ、非課税の卸売口座を開設しないサプライヤーが多くあります。証明書がない場合、発注に売上税がかかることがあります。
  • マーケットプレイスは多くの州でマーケットプレイス上の注文の売上税を徴収・納付していることが多いですが、それでお客様の義務がすべて解決するわけではありません。

海外のセラーにとって、売上税は複雑になることがあります。どの登録が必要で、サプライヤーに何を提出すればよいかを把握するため、最初の発注の前に米国の税務アドバイザーに相談してください。

アマゾンの出品制限とインボイスの要件

アマゾンの一部のカテゴリーやブランドには出品制限があります。出品するには承認を申請する必要があり、承認にはブランドや正規のサプライヤーのインボイスが求められることがあります。詳細はアマゾンが定め、変更されることもあるため、在庫を購入する前に、必ずセラーセントラルで該当するカテゴリーとブランドの最新の要件を確認してください。

一般的には、承認申請を準備するセラーは次のものが必要になると考えておくべきです。

  • 小売店ではなく、メーカーや正規ディストリビューターのインボイス。
  • 事業者名や住所など、セラーアカウントと一致するインボイスの記載内容。
  • 確認可能なサプライヤーの連絡先。
  • 出品予定の商品と一致する、インボイス上の商品と数量。

書類が整っていても、承認が保証されることはありません。ブランドが、自社商品の販売者を制限するようアマゾンに求めることもあります。だからこそ順番が重要です。出品制限を確認し、サプライヤーにマーケットプレイスでの制限を尋ね、そのあとで購入してください。

アマゾンの注文をどう出荷するかは早めに決めてください。納品準備、保管、必要な資金が変わるためです。米国外のセラー向けの選択肢は、ガイドアマゾンFBA・FBM・3PLの違いで比較しています。

店舗での仕入れ転売と卸売仕入れの違い

店舗での仕入れ転売とは、小売店や小売サイトで商品を購入し(セール中であることが多い)、再販することです。サプライヤーの口座が不要なので、簡単に始められます。しかし、事業を拡大したい場合、特に米国外から運営する場合には、違いが重要になります。

店舗での仕入れ転売と卸売仕入れの比較
観点店舗での仕入れ転売卸売仕入れ
仕入れ先小売店と小売サイトブランド、正規ディストリビューター、卸売業者
出所の証明店舗のレシート(ブランドやカテゴリーの承認要件を満たさない場合がある)サプライヤーのインボイス(仕入れ先が正規ならより強い)
再現性店頭にあるもの、セール中のものに左右される合意した条件で同じ商品を再発注できる
数量店舗の在庫と買い付けに使える時間で決まる最低条件、資金、需要で決まる
遠隔地のセラーへの適性米国で買い付ける人員がいないと難しいメールで運用でき、米国の倉庫に納品できる

ほとんどの海外セラーにとっては、卸売仕入れのほうが現実的なモデルです。海外から交渉と発注ができ、現場の作業は米国の受け入れパートナーが担います。

FBAと小売向けの卸売在庫の受け入れと納品準備

卸売の商品は通常、アマゾンや小売バイヤー向けではなく、ディストリビューターの倉庫向けに梱包されたマスターケースやパレットで届きます。販売する前に、誰かが商品を確認し、次の届け先に合わせて準備しなければなりません。

図2 卸売の発注から販売できる在庫まで
  1. お客様 確認と発注 正規のサプライヤー、出品制限の確認、小さな初回発注
  2. サプライヤー 受け入れ先へ納品 サプライヤーがカートンやパレットを米国の倉庫へ出荷
  3. 倉庫 受け入れと検品 インボイスと数量を照合し、状態と期限を確認
  4. 倉庫 納品準備とラベル貼付 販路に合わせたラベル、袋、セット、カートン
  5. 倉庫 出荷または保管 アマゾンや小売業者へ、または予備在庫として保管

受け入れと検品

最初の作業は、サプライヤーのインボイスとパッキングリストに照らして貨物を受け入れて検品することです。ケースと商品の数を数え、つぶれたカートンや濡れたカートンがないかを確認し、商品、バリエーション、期限が支払った内容と一致しているかを確かめます。問題があれば写真を撮っておくと、サプライヤーに具体的に伝えられます。

アマゾンFBA向けの納品準備

2026年1月1日以降、アマゾンは米国のFBAプログラム向けの納品準備と商品ラベル貼付のサービスを提供していません。商品は、要件どおりに納品準備とラベル貼付を済ませた状態でアマゾンに到着する必要があります。卸売在庫の場合、マスターケースを開梱し、必要に応じてFNSKUラベルを貼り、商品を袋に入れるか保護し、セット商品を正しく表示し、要件を満たす納品用カートンに詰め替えることがよくあります。規則の詳細は、ガイド2026年のアマゾンFBA納品準備の要件で解説しています。

アバンロは、カリフォルニア州オレンジ郡の施設でアマゾンFBA納品準備とラベル貼付を行っています。公開している基本料金は、標準の納品準備が1点あたり$1.20から、パレット受け入れが1パレットあたり$15からです。各料金に含まれる内容は料金をご覧ください。

小売・卸売の注文

小売業者やディストリビューターには、カートンラベル、ケース入数、パレットの積み方、納品予約の時間など、独自の受け入れルールがあります。これらの販路向けの納品準備は、商品単位でのアマゾン向けの納品準備より簡単なことが多いですが、出荷書類は正確でなければなりません。

予備在庫

多くのセラーは、卸売で仕入れた在庫の一部を港の近くで保管し、転送と出荷を使って、必要に応じて小分けにアマゾンや顧客へ送っています。これにより、アマゾンの在庫を最小限に抑え、他の販路向けの在庫も確保できます。

例として、ヨーロッパのセラーが、ある家庭用品ブランドを米国アマゾンに出品したいとします。そのカテゴリーには出品制限があります。

セラーはブランドに連絡し、正規ディストリビューターを紹介され、正規販売の証明書とインボイスの見本を求め、セラーセントラルで承認の要件を確認します。そのうえで初めて小さな初回発注を行い、米国の倉庫に出荷します。倉庫は商品を受け入れ、検品し、ラベルを貼り、一部をアマゾンへ転送し、残りは保管します。最初のロットが売れれば、再発注も同じ書類の整ったルートで進めます。

最初の卸売発注

新しいサプライヤーに送金する前に、次のチェックリストを確認してください。

  • サプライヤーがブランドそのものであるか、お客様に販売する権限があることを示せる。
  • ブランドがマーケットプレイスでの販売を認めているか、MAPポリシーの内容を把握している。
  • アマゾンで販売する場合、ブランドとカテゴリーの出品制限を確認している。
  • 売上税の扱いと再販売証明書について、アドバイザーと整理できている。
  • 卸売価格、米国内の送料、納品準備、保管、マーケットプレイスの手数料を差し引いても利益が出る。
  • 商品を受け入れ、検品し、納品準備を行う米国の住所がある。

自社で探す手間を省きたい場合は、アバンロの米国での商品調達・仕入れサービスが、米国のサプライヤーを調査し、見積もりを依頼・比較し、合意した範囲内で購入を調整し、在庫を受け入れ、納品準備、保管、フルフィルメントに一か所でつなげます。

希望するブランドや商品、初回の数量、販売予定の販路をお知らせください。

米国での調達の見積もりを依頼

このガイドは一般的な情報であり、法律上または税務上の助言ではありません。サプライヤーの対応可否、価格、正規性、マーケットプレイスでの承認は状況によって異なり、保証されるものではありません。

よくあるご質問

米国外の会社でも、米国のサプライヤーと卸売の取引口座を開設できますか?

できることは多いですが、取引開始の条件はサプライヤーごとに異なります。口座を開設する前に、米国の事業所の住所、売上税の許可証や再販売証明書、取引先の紹介、ウェブサイトなどを求めるサプライヤーもあります。時間を無駄にしないよう、最初のメッセージでこれらの条件を尋ねてください。

卸売のインボイスがあれば、アマゾンの出品制限のあるカテゴリーで承認されますか?

必ずしも承認されるとは限りません。何を受け付けるかはアマゾンがカテゴリーやブランドごとに決めており、要件は変わることがあります。承認申請で通常頼りになるのはブランドや正規ディストリビューターのインボイスで、小売店のレシートは受け付けられない場合があります。購入する前に、セラーセントラルで最新の要件を確認してください。

MAPポリシーとは何ですか?

最低広告価格(MAP)ポリシーとは、再販業者がそのブランドの商品を広告できる最低価格を定めたブランドのルールです。違反するとサプライヤーとの取引口座を失うおそれがあるため、価格を決める前にポリシーを書面で求めてください。

アマゾン向けに、在庫処分品や廃番品を仕入れても安全ですか?

リスクは高くなります。在庫処分品や廃番品のロットは、正規の流通経路がはっきりしなかったり、状態がまちまちだったり、期限が短かったりすることがあり、ブランドやカテゴリーの承認の根拠にならない場合があります。多くのセラーは、こうした仕入れ先を書類があまり重視されない販路に限り、商品を検品してから使っています。

米国で仕入れた卸売商品も、アマゾンFBA向けの納品準備が必要ですか?

通常は必要です。2026年1月1日以降、アマゾンは米国のFBAプログラム向けの納品準備と商品ラベル貼付を提供していないため、商品は要件どおりに納品準備とラベル貼付を済ませて到着する必要があります。卸売のケースは、開梱、確認、ラベル貼付をしたうえで、新しい納品用カートンに詰める必要があることがよくあります。

アバンロに卸売サプライヤーを探してもらえますか?

アバンロは米国のサプライヤーを調査し、見積もりを依頼・比較し、合意した範囲内で購入を調整したうえで、在庫の受け入れ、納品準備、保管、出荷を行えます。サプライヤーの受け入れ可否、最低条件、価格、マーケットプレイスでの承認は保証されず、商品ごとに確認が必要です。

米国で正規の卸売サプライヤーをお探しですか?

ブランドや商品、目標数量、販売予定の販路をお知らせください。6時間以内に返信します。

24時間365日サポート 6時間以内に返信します。