トルコの化粧品ブランドが米国市場に参入する方法
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トルコの化粧品ブランドは、有利な立場から米国市場に挑めます。EUに準拠した規則に合わせて作った製品書類で、FDAが求めることの多くを満たせるからです。引き継げないのは、米国向けのラベル、MoCRAに基づく登録とリスティング、SPFと一部の表示内容が医薬品扱いになること、米国の着色料(色添加物)の規則、そして自由貿易協定のない関税の状況です。
トルコには本格的な化粧品産業があり、多くのトルコのブランドはすでに幅広く輸出しています。米国は、それとは違う種類の市場です。規模が大きく、競争が激しく、ヨーロッパから見ると見慣れた制度に見えても、国境と店頭で重要になる細部の運用が異なります。このガイドでは、トルコのブランドに特有の点を取り上げます。米国の制度の全体像は、海外ブランドのためのFDAの化粧品要件をご覧ください。
トルコのブランドの出発点
イスタンブール化学品・化学製品輸出業者協会(İKMİB)によると、トルコの精油・化粧品・石けんの分野の2024年の輸出額は約20億8,000万ドルで8.5%増、米国向けは約1億3,500万ドルで約18%増でした(İKMİB、Chemist誌、2025/1)。この数字には精油と石けんも含まれるため化粧品だけの数字ではありませんが、この分野でのトルコ製品に対する米国の需要が実際にあり、小さな規模から伸びていることを示しています。
規制の面では、トルコの化粧品規則が2023年11月8日に施行され、トルコの規則はEUの化粧品規則(規則(EC)No 1223/2009)との整合がさらに進みました。そのため、国内で合法的に販売しているトルコのブランドは通常、ÜTS(製品追跡システム)への届出、トルコ国内の責任者、安全性評価と安全性報告書、製品情報ファイル(PIF)を備えています。これは強い土台です。ただし、米国の承認ではありません。米国は(着色料を除き)化粧品をそもそも承認しないためです。また、米国での手続きの代わりにもなりません。
EUに準拠した書類で引き継げるもの
| トルコ / EU準拠 | 米国での対応するもの | 引き継げるか |
|---|---|---|
| ÜTSへの製品の届出 | MoCRAに基づくFDAへの施設登録と製品リスティング | データは役立つが、手続きは別 |
| トルコ国内の責任者 | 責任者=ラベルに名前が記載された企業。海外の施設には米国代理人 | 役割が異なる。両方を計画する |
| 安全性評価と安全性報告書 | 安全性が適切に裏付けられていることを示す記録 | 米国向けの処方と用途をカバーしていれば、根拠としておおむね使える |
| 製品情報ファイル | 安全性の記録と有害事象の記録 | おおむね使える |
| INCI順の成分表示 | 配合量の多い順の成分表示、着色料は最後 | ほぼ使える。名称と順序を確認 |
| メートル法の内容量 | 正面パネルに米国の慣用単位とメートル法の両方 | 使えない。ラベルを貼り替える |
| EUで認められた着色料 | FDAが承認した着色料。多くはロットごとの検定が必要 | 自動的には使えない |
| 化粧品としての日焼け止め | OTC医薬品としての日焼け止め | 使えない |
トルコのブランドがつまずく違い
着色料(色添加物)
EUと米国は、認められた着色料のリストを別々に持っています。米国では、着色料は使用前にFDAの承認が必要で、合成着色料の多くはFDAによるロットごとの検定も必要です。FDAは着色料の違反について輸入警告を出しているため、イスタンブールでは問題のない口紅、アイシャドウ、色付きクリームが、米国の港で留置されることがあります。出荷前に、すべての着色成分を米国のリストと照合してください。
SPFと医薬品の効能
EUに準拠した規則では、日焼け止めは化粧品です。米国ではOTC医薬品であり、モノグラフで認められた紫外線フィルター、Drug Facts(医薬品情報)表示、医薬品の製造基準、医薬品の施設登録が必要です。発毛、ニキビの治療、肌の構造の変化に関する表示にも、同じ意図された用途の考え方が当てはまります。商品の主な訴求がこれらのいずれかであれば、最初の立ち上げから外すか、別の医薬品プロジェクトとして扱ってください。
ラベル
2つの単位での内容量に加えて、米国の化粧品ラベルには、英語、製造業者、包装業者またはディストリビューターの名称と所在地(製造業者でない場合は「Distributed by」)、米国での有害事象の連絡先(米国内の住所、米国内の電話番号、または電子的な連絡先)、英語での原産国表示が必要です。パッケージにトルコ語の表記を残す場合は、必須の表示事項をすべてトルコ語でも記載しなければなりません。最初のテストでは、販売前に規則に沿った米国向けのシールを貼るほうが早いことが多く、アバンロはラベル貼付サービスでこれを行っています。
MoCRAとカリフォルニア
工場はFDAに登録して米国代理人を指定し、責任者は製品ごとにリスティングを行い、重篤な有害事象を15営業日以内に報告します。FDAの手数料はかかりません。詳しくはMoCRA対応ガイドをご覧ください。カリフォルニアで販売する場合は、州独自の成分禁止規則と報告の規則も適用されます。カリフォルニアの美容市場参入をご覧ください。
石けん、コロンヤ、理容向け製品
トルコのラインナップによくある3種類の商品には、特に注意が必要です。
- オリーブオイル石けんや自然派の石けん。米国では、固形石けんが「石けん(soap)」とみなされるのは、主成分が脂肪酸のアルカリ塩で、それが洗浄作用を担い、石けんとしてだけ販売される場合に限られます。その場合はFDAではなく米国消費者製品安全委員会(CPSC)が規制します。保湿や肌をやわらかくするといった化粧品としての表示を加えると化粧品になり、化粧品の表示規則とMoCRAの義務が生じます(FDA:化粧品、医薬品、石けん)。パッケージの文言を書く前に、どちらとして販売するかを決めてください。
- コロンヤ(kolonya)と香水。アルコールベースの香水類は、航空輸送では一般に危険物として扱われ(引火性の溶剤を含む香料製品はUN1266、クラス3)、カリフォルニア州は個人用の香水類にVOC(揮発性有機化合物)の上限を定めています。可能なかぎり海上輸送を使い、フォワーダーには安全データシート(SDS)を渡してください。
- 理容・シェービング製品。シェービング用品は3307項に分類され、関税がかかる数少ない化粧品の項の一つです(シェービング用品の一般税率は4.9%)。資格を持つプロにだけ販売する製品は、ラベルにその旨を記載する必要があります。美容サロンや理容室の仕入れ方は、米国の美容サロンにヘアケア製品を販売する方法で解説しています。
関税と2026年の関税の状況
トルコは米国の自由貿易協定の相手国ではないため、申請できる特恵税率はありません。米国関税率表(HTSUS)の3303項から3305項に分類される香水、メイクアップ、スキンケア、ヘア製品の多くは、追加関税の前の一般税率(MFN税率)が0%です。3307項に分類されるシェービング用品、デオドラント、入浴剤は、号によって一般にMFN税率が約2.4%から6%です。
2026年7月24日から、トルコを含む60の国・地域からの商品に、10%または12.5%の通商法301条(Section 301)の関税がかかっています。USTRが示す適用除外があります。トルコの場合、税率は一律12.5%で、MFN税率から差し引かれるのではなく、MFN税率に上乗せされます。税率と適用除外は変わることがあるため、価格を決める前に、10桁のコードごとの合計を通関業者に確認してください。また、$800の少額免税制度(デミニミス)は無期限に停止されています。少量の貨物でも現在は輸入申告が必要で、関税がかかる場合があります。輸入の流れの全体は米国へ化粧品を輸入する方法で、価格への影響は輸入美容商品の米国小売価格の決め方で解説しています。
ナチュラル、ハラール、伝統の表示
トルコのブランドは、天然成分、ハマムの伝統、そして市場によってはハラール認証を売りにすることがよくあります。3つとも、表示が正確であれば米国でも通用します。
- 「ナチュラル(natural)」と「クリーン(clean)」には、化粧品についての連邦の定義がありません。FDAは化粧品の「オーガニック」も定義していません(オーガニックの農産物原料は米国農務省(USDA)の全米オーガニックプログラムの対象です)。FTC(米国連邦取引委員会)は、ジメチコンやフェノキシエタノールなどの合成成分を含む製品の「オールナチュラル」表示に対して措置をとっています(FTC、2016年)。処方に合成の防腐剤が含まれるなら、「100%ナチュラル」ではなく「オリーブオイル配合」と表示してください。
- ハラールは米国では任意で、民間の認証機関が扱っており、国の統一基準はありません。有効な認証は一部のバイヤーや買い物客に対して役立つことがありますが、法的な要件ではなく、ビジネス上の選択です。湾岸諸国のブランドも同じ問いに直面しており、香水やウードの輸送とあわせてサウジアラビアの美容ブランドが米国に進出する方法で取り上げています。
- 伝統は、事実であれば最も安全な表示です。商品がどこから来て、どのように作られ、どんな伝統に根ざしているか、です。
トルコのブランドに合う販路
トルコのラインナップは、スキンケア、ボディケア、ヘアケア、シェービング、香水を手頃な価格でそろえていることがよくあります。それに合うのは、美容用品店、理容室や美容サロン(シェービング、ヘアケア、施術用の製品)、ブティックやギフト向けの専門店(石けん、ハマムセット、コロンヤ)、そしてトルコのブランドをすでに知っている顧客を持つ専門店です。販路ごとに仕入れ方は異なります。理容室のオーナーは実演を見てすぐに決め、ブティックのバイヤーはマージン、テスター、セルシートを求めます。最初の商品では、すべての販路ではなく1つか2つを選んでください。
小さく始める最初の一歩
従来の方法は、米国の輸入業者やディストリビューターを通すことです。うまくいくこともありますが、多くの場合、米国での販売データがないうちにディストリビューターのマージンと最小発注数量(MOQ)を受け入れることになり、誰がなぜ買うのかについてはほとんど学べません。自社で拠点を作るなら、米国の事業体、事務所、現地の営業担当者、倉庫の賃貸契約、さらに展示会の予算が、最初の再注文より前にすべて必要になります。
アバンロの米国市場参入:美容・パーソナルケアは、その中間の一歩です。3か月間で$3,950、SKU 1つを含み(追加SKUは1つにつき$1,900で、そのSKUの最初のパレットを含みます)、当社が南カリフォルニアで選定した最大25社の美容サロン、理容室、美容用品店、ブティック、専門店にお客様の商品を紹介します。在庫の一部はターゲットを絞ったサンプル提供と紹介に使い、一部は参加する小売店での実際の販売と棚への設置に充てます。規制対応の準備状況の初期スクリーニング、含まれるパレットの保管、取り扱い、集荷、ダッシュボード、毎月のレポートが含まれます。専門家による規制面の評価、ラボでの検査、該当する場合のFDAへの登録・製品リスティング、通関、関税は別途お見積もりし、事前にご承認いただきます。販売手数料は25%で、3か月間の期間中に当社が生み出した売上にのみ、売上税(セールスタックス)を除いた金額に対してかかります。在庫はお客様のものです。
当社はロサンゼルス港・ロングビーチ港に近いオレンジ郡を拠点としています。輸送の一環として、アバンロが通関手続きに対応します。保管、納品準備、フルフィルメントだけをご希望の場合は、トルコのブランド向けのページをご覧ください。
出荷前に4つのことを確認してください。すべての着色料が米国で認められていること、SPFや医薬品の効能に頼る商品がないこと、ラベルが米国の規則を満たしていること、そして通関業者から商品ごとの合計の関税額を受け取っていることです。これらが整えば、トルコのブランドは商品をすばやく米国のバイヤーの前に置き、思い込みではなく実際の注文をもとに次の一歩を決められます。